KRM代表の大森です。

2026年5月3日(祝)、ゴールデンウィーク真っ只中の神戸・新長田にて、「ロードスター in 鉄人広場 ~2026~」を無事に開催することができました。
若松公園に立つ高さ18メートルの鉄人28号——あの巨大なモニュメントの足元に、ロードスターが整然と並ぶ。一年前から思い描いていた光景が、ようやく形になった一日でした。

4月のジュエルから、息つく間もなくの鉄人広場。
抽選で当選された参加者の皆さん、関係者枠の皆さん、神戸マツダさん、ボランティアスタッフ、そして新長田の街と、鉄人の足元に集まってくださったすべての方に、まず御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

鉄人28号の足元に並ぶロードスターの車列
鉄人28号の右拳の下に、整然と並ぶロードスター。NA・NB・NC・ND・RF——歴代5世代が、復興のシンボルの足元に集った。

「鉄人広場」というステージ

神戸市長田区・若松公園。新長田駅から徒歩5分のこの広場に、鉄人28号は立っています。

1995年1月17日、阪神・淡路大震災で最も大きな被害を受けた地域のひとつが、ここ長田でした。
焼け野原から街を立て直した人たちが、「もう一度この街に元気を」と願って、地元出身の漫画家・横山光輝先生のキャラクターを巨大なモニュメントとしてこの地に建てた。それが鉄人28号です。
2009年9月29日、完成。

マツダ・ロードスターが誕生したのが1989年。鉄人モニュメントが立ったのが2009年。
「平成の幕開けに走り出したオープンカー」と「平成の終盤に立ち上がった復興のシンボル」が、令和の連休に新長田で出会う——KRMがこのイベントを続けている理由は、つまるところ、その一点に尽きます。

ロードスターのアンテナに揺れる鯉のぼりと鉄人28号
5月3日、憲法記念日。アンテナに掲げた鯉のぼりが、鉄人の足元で風にたなびいた。

朝の集合と、3エリアへの分散入場

鉄人広場は一般の方も使う公共空間です。近隣にご迷惑をかけないよう、入場時刻を分散させて、誘導しながら順次会場入りする——これがKRMが新長田の街に対して守ると約束したことです。

今回は会場を「商店街側(前列)」「公園側」「中央(鉄人後方)」の3エリアに分け、それぞれに対応した時刻で入場していただきました。

関係者の一部は前夜にかけて近隣のKT STATIONでも顔を合わせており、朝の空気のなかで「どこから来られましたか?」と声を掛け合うところから、すでにイベントは始まっていました。

KT STATION前で集合するスタッフと関係者
朝のKT STATION。手を挙げてのジャンプ写真——鉄人広場へ向かう前の、いちばん緊張感のある時間が、いちばん楽しい時間でもあります。

当日の流れ

今回の鉄人広場は、抽選当選の一般参加者・関係者枠・神戸マツダ枠を合わせて、総勢50台規模での開催となりました。ジュエルの120台と比べるとコンパクトですが、これは広場の収容台数と近隣への配慮を最優先した、運営としての意図的な設計です。

  • 09:00〜 鉄人前 商店街側(前列) 入場・自由撮影
  • 09:35〜 鉄人前 中央/公園側 配列車両 入場(自由撮影は午後から)
  • 10:15 開会式・集合写真
  • 10:20〜 小坂様によるドライビング講座 / その後フリータイム
  • 13:00 集合・ジャンケン大会
  • 13:10 ゴミ拾い
  • 13:30 移動開始(中央配列車両 鉄人後方へ)/商店街側(前列)車両 退場
  • 14:00 公園側車両 自由撮影後 退場
  • 14:35 中央車両 自由撮影後 退場

※ 雨予報を受けて、午後の進行を全体に1時間繰り上げました

当初の予定では、ジャンケン集合が 14:00、最終退場が 15:35 でした。しかし当日朝の時点で午後の雨脚が強まる予報が出ていたため、運営判断で14:00以降の予定をすべて1時間繰り上げ、最終退場を 14:35 に変更しました。
急なアナウンスにご対応いただいた参加者・ボランティアの皆さま、本当にありがとうございました。「設計通りに動かす」より「目の前の天気と参加者を守る」——運営の最優先は常にそこにあります。

結果的に5月3日、若松公園の上空はやや薄曇りから途中で小雨がぱらつく展開。本降りには至らず、屋根を開けて走るには「これはこれでちょうどいい」気温でしたが、1時間繰り上げの判断はやはり正解だったと、撤収時間を見て改めて感じました。雨雲レーダーと睨めっこしてくださっていたボランティア・スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

1時間繰り上げで開いたジャンケン大会で景品を持ち、マイクを握る運営スタッフ
1時間繰り上げの13:00、ジャンケン大会。景品を片手にマイクを握る運営スタッフ。背景の紺色は、鉄人28号の左脚——雨雲が近づくなか、最後にもうひと盛り上がりした時間でした。
新長田駅前を歩くピンクのSTAFFベストの運営メンバー3人
新長田駅前を歩く運営スタッフ。ピンクのSTAFFビブスは「とにかく目立つ」が選定基準。街のなかで参加者が迷わないように。

鉄人の足元に、ロードスターが並ぶ

11時半すぎ、すべての車が定位置についたとき。
鉄人28号を背に、NA・NB・NC・ND・RFが交互に、整然と並びました。

鉄人の身長は18メートル。ロードスターの全長は4メートル弱。その圧倒的な対比こそが、このイベントの絵づくりの核です。

鉄人28号の足元に並ぶ4台の赤いNDロードスター
鉄人の右足の脇に、ソウルレッドが4台。赤と紺と緑の鉄人カラーリングと、マツダの魂動レッド——色彩設計だけで成立する一枚。

神戸マツダレーシングチーム「KMRT」#17号車も降臨

並んだ車両のなかでも、ひときわ目を引いたのが、ソウルレッドクリスタルメタリック×ブラックに「17」を背負った一台。
これは、(株)神戸マツダのレーシングチーム「KMRT」がマツダグループチャレンジカップに参戦している現役の競技車両です。レースのオフを縫って、わざわざ鉄人広場まで来てくれました。

鉄人28号と神戸マツダレーシングチーム(KMRT) #17号車
KMRT #17号車。神戸の二大象徴がそろい踏み。

記念缶バッジ「KRM 2026 Spring Meeting AT ShinNagata」

今回のイベントに合わせて、記念缶バッジを制作しました。
神戸ポートタワー、ポートブリッジ、観覧車——神戸の街並みのシルエットの上を、NA型ロードスターが走り抜けていく。デザインは、ロードスター乗りなら一目で意味が分かる構図にしてあります。

こちらは当日ご参加いただいた皆さまへの「参加者特典」としてお配りしました。
KRMにとって、参加してくださった一台一台、一人ひとりは「お客様」ではなく、一緒に景色を作ってくれる仲間です。受付で「これ、特典ですよ」とお渡ししたとき、皆さんの少し驚いた顔が嬉しかった。受け取っていただきありがとうございました。

そして、2026年11月の神戸Umie モザイクでは、満を持して「グッズ展開」に踏み出したいと考えています。Tシャツ、ステッカー、缶バッジの第2弾、神戸マツダさんとのコラボアイテム——いま運営内で温めているアイデアを、次の舞台に合わせて形にしていきます。続報をお待ちください。

KRM 2026 Spring Meeting at ShinNagata 記念缶バッジとNAロードスターのミニカー
鉄人28号の足元で撮った、当日参加者全員にお渡しした記念缶バッジと、緑のNA型ロードスターのトミカ。バッジ中央には、神戸ポートタワー・ポートブリッジ・観覧車を背景に走るNDロードスター——神戸の景色をそのまま閉じ込めた一枚です。

「鉄人モニュメントには、絶対に登らないでください」

今回、運営として必ず触れておかなければならないことがあります。

鉄人広場には、こう書かれた案内が掲げられています。

他の利用者からの苦情も多く
危険や迷惑になることから
この広場での球技、スケートボード、ローラースケートを禁止します。

鉄人モニュメントには、絶対に登らないでください。
皆様の安全のためカメラによる監視を行っています。

これは、KRMがイベントを開かせていただく前から、ずっと掲げられている注意書きです。
鉄人広場は、KRMだけのものではありません。地元の子どもが遊び、近隣の方が散歩し、観光客が記念撮影をする、新長田の中心の公共空間です。

鉄人広場の利用案内板「鉄人モニュメントには絶対に登らないでください」
鉄人広場の利用案内。2009年9月29日の完成時から、この場所のルール。私たちはお邪魔させていただいているという立場を、忘れてはなりません。

当日、KRMの参加者の皆さまは、誰一人としてモニュメントに触れず、ロープを越えず、地元の方の通行を邪魔しませんでした。これは胸を張ってお伝えできる事実です。
ロードスター乗りは最後はやっぱり、節度を守る人たちなんだと——運営として、改めて誇りに思いました。

ジュエルから持ち越した「宿題」、鉄人での回答

4月11日のジュエルオブ神戸の開催レポートで、私はこう書きました。

「車検対応として疑問が残る状態のお車について、事実関係の確認のうえ、以降のKRM主催イベントへのご参加をお断りする予定です」

鉄人広場は、ジュエルのあとに迎える初めての主催イベントでした。当然、その方針が運用に乗るかどうか、運営として試される場でもありました。

結論からお伝えします。
今回の鉄人広場では、「明らかに保安基準から外れている」と思われる参加車両は、ありませんでした。抽選方式で参加者を絞ったこと、そしてジュエルでの私たちの姿勢を皆さまが受け止めてくださったこと——両方が効いたのだと思います。

大多数の参加者の皆さまの良識のおかげで、「楽しむ場」と「線を引く場」を両立できた。これが、KRMが鉄人広場で持って帰る最大の収穫です。

鉄人28号の前で参加者・スタッフが揃った集合写真
鉄人28号の前で、参加者とボランティアスタッフが揃った集合写真。KRMフラッグを中央に、皆で拳を突き上げる——「正義の味方」の足元らしい一枚。

運営面の振り返り

  • 入場・誘導:KT STATION → 鉄人広場の流れは概ねスムーズでした。一方、退出のラスト枠で、駅周辺の通行人と動線が一部重なる場面がありました。次回は退出時刻と歩行者ピークの分析をもう一段深めます。
  • 音量管理:近隣のテナント・住宅への配慮で、開会式のマイク音量を抑えめに設定。一部「後ろまで聞こえづらかった」とのご指摘をいただきました。次回は携帯スピーカーを増設します。
  • 退出時刻の柔軟性:14:30 / 15:00 / 15:35 の3枠制を採用し、ご家族の都合に合わせて選んでいただける運用は概ね好評だったため、次回も継続します。
  • ボランティアの負担:9:35集合〜撤収まで、長時間にわたってご尽力いただいたスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。差し入れと休憩ローテは次回もう少し改善します。

新長田という街への感謝

今回のイベントを支えてくださったのは、参加者やスタッフだけではありません。
鉄人広場の使用にご理解いただいた地元自治会の皆さま、近隣の商業施設、新長田の商店街、そして鉄人28号モニュメント保存会の皆さま——多くの「街の人」の合意のうえに、このイベントは成り立っています。

イベント終了後、近隣を歩いた参加者の方が、
新長田、いい街ですね。鉄板焼きのお店に入って、めちゃくちゃ美味しかった」と感想を寄せてくれました。それを聞いて、クルマで来て、街にお金を落として帰ってもらうというKRMが大切にしている流れが、ちゃんと回ったんだなと、ほっとしました。

新長田の皆さま、本当にありがとうございました。鉄人広場をお借りできること、KRMは決して当たり前と思っておりません。

次のステージへ

2026年のKRMは、まだ折り返したばかりです。

次の大きなマイルストーンは、2026年11月の神戸Umie モザイク神戸マツダ本社協賛のミーティングを構想中です。
最終的な開催規模は現時点で未定ですが、4月のジュエルオブ神戸で集まった120台を超える舞台に届けたい——というのが、KRMの今の想いです。
正規ディーラーである神戸マツダさんに、地元のロードスター文化を公式に応援していただける——これは私たちにとって、本当に大きな後押しです。

鉄人広場でいただいた小さな自信を、次のステージに繋げていきます。

謝辞

最後に、改めて。

  • 抽選を経て当日お越しいただいた参加者の皆さま
  • 朝早くから動いてくれたボランティアスタッフの皆さん
  • 関係者枠で会場を支えてくださった(株)神戸マツダの皆さま
  • 会場使用にご理解いただいた新長田の地元の皆さま、若松公園関係各所の皆さま
  • KRMの活動を見守り続けてくださっている、鉄人28号モニュメント保存会の皆さま

たくさんの方の力で、この一日が成り立ちました。心から、ありがとうございました。

鉄人28号の足元での全員集合写真
鉄人広場、撤収前のひとコマ。参加者・ボランティア・スタッフ全員で。また新長田で、また鉄人の足元で会いましょう——2026 鉄人広場、無事閉幕。

ロードスターを通じて、神戸の魅力を、神戸の復興を、神戸の未来を発信していく。
KRMは、これからも歩みを止めません。

11月、モザイクでお会いしましょう。

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